ウラと大王〜注14

公開: 2020年3月18日

更新: 2020年3月18日

注14. 富国強兵

富国強兵とは、明治政府が、日本を西洋の、イギリスやフランスなどの列強諸国と同じように、強い軍隊を持ち、世界中に植民地を持ち、豊かにすることを目標にすべきと考えた政策の基本を言います。そのような強い国家を作るためには、西洋列強のように、産業を振興して、経済を発展させなければならないと考えました。「富国」は、そのような国の経済発展を進めることを意味する言葉です。「強兵」は、国の軍隊を強くすることを意味します。明治政府は、そのような富国のために、西洋諸国から技術を導入して、官営工場を建設しました。例えば、官営の製鉄所や、製糸工場、紡績工場などです。また、強兵のために、明治政府は外国から多額の借金をして、銃や大砲、軍艦などを購入し、さらに銃や軍艦を作る工場を作りました。工場で働く人や、兵士として戦う人をたくさん作るためには、小学校教育を充実させなければなりません。そのため、小学校教育を義務教育化しました。さらに、工場で働く技術者の育成や、軍の高官を育成するための高等教育機関を整備しました。

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